2008年06月20日

最近の活動

SANY1763_1.JPG
何度か書いているように、大きな工事に関わっています。
土木工事のことなんて興味のある人は少ないだろうと
詳しいことは書いていなかった訳ですが、
自分のメモ代わりにもなるので書いておきたいと思います。

工事はEUとWaterAidがドナーとなっている下水道工事で
スラム地域で全長4000m程度(恐らく。今手元に数字がないです・・・)の下水
管を埋設します。
4月1日に工事開始のミーティングがあってから、2ヶ月程度物資の調達に時間が
かかってしまって
9月一杯で終えねばならない工期を守れないのではないかという気配の漂うプロ
ジェクトです。

ここ2週間くらい、やっと実際の工事が始まり、
昨日、50mほどの短い区間ではあるけれど掘削、下水管敷設、埋設。
という一連の作業が終わりました。
ま、どんどん続けていかないといけないんで、
「終わりました」は不適切な言い方だと思いますが。
でもなんとなく、やっと滑り出した感じでホッとします。

私は施工管理という立場で、工事業者(建設会社)から状況を把握して
必要な時に書類どおりの工事が行われているかどうかを確認しに現場に行きます。
そして、契約書に決められているタイミングで工事費の支払い手続きをする。
と同時に、地域の人たちに工事の説明や利用の際の注意など説明するという役割
です。

文章にするとアッサリしてますが、結構疲れます。
例えば、サイトに行くにしても乗り合いタクシーでサイトの近くまで行き、20分
程度歩いていくことに。
ドロドロの現場をあるいてああでもないこうでもないという業者に状況を確認、
この段階で連絡をくれとしつこく念を押したところで、肝心の時に連絡をくれな
かったり、教育的指導をしたり。。。自分が帰ろうとしてる時に、偉い人が来た
りするととりあえず全く同じ説明を聞くことが分かっていたにしろその場にいな
いといけない。ちなみに、2日に1回は現場に行っています。
また、精神的に、疲れることも沢山です。
大体、ウガンダ人の「わかった」は全く信用ならならない。
英語の内容は通じているのに、全く違うことをしたり、言われたことをやらな
かったうえで、後から何故そうなったのかを聞くと言い訳をしだす。というのが
パターン。
今まで、同僚に対してはこれで何度もあきれて、「あなたのアシストはもうやれ
ない」とか、「私のアドバイスが要らないなら、時間の無駄だから聞きに来ない
で」と何度言ったことか。今回は、「もうこのプロジェクトはやらない」とは言
えない。これが日本での仕事だったらこういうストレスは少ないだろうなーと
思ったりもします。
共通認識を持っているはずなのに、そのとおり行動してくれないウガンダ人に、
如何にこちらが思うように動いてもらうか工夫しなければなりません。

でも、なんにせよ初めての現場。
初めて2週間で、地下水位が高すぎるとか、土が軟弱なのにそれをきちんと考慮
できていないデザインのまずさを身をもって体験し、工事の一つ一つのステップ
を実体験から学べるというのは今までにない体験です。
日本でこういう工事を計画する部署に異動してから4年にして、初めて現場に来
られるというのは嬉しいです。今までは現場経験がないからプロジェクトに入れ
られない、プロジェクトに入れてもらえないと現場経験が出来ないという堂々巡
りの説明(まぁ、上司のいい訳ですね。)を聞き続けて、オフィスワークに徹し
ていた訳ですから。
本来ならこんな人間が技術者として施工管理をするべきではないように思います
が、教科書で勉強した知識を総動員し、なおかつ技術大国日本人であることを
ちょっとずつアピールしながら化けの皮が剥がれないように頑張ってます。

ただ、協力隊員の活動としては果たしてこれでいいのかと思う部分もあります。
私が現場に来ているのは、あくまでマンパワーとしてなので、同僚は私が現場で
何をしてどう働いてるかを全く知る機会がない(というか、あまり学ぶ姿勢がな
い。むしろ、私を指導してると思っているくらいですから。。。)。
配属先にいる時間が少なくなれば、同僚たちの動きもよく分からなくなってしま
うし、事あるごとに疑問を投げかけたり私に出来る範囲で何かを教えるというこ
とが出来ない状態になっています。
まぁ、いつも工事現場で監督している業者側の人間とかには、私が指摘したこと
で納得した部分を組み込んでいってくれればいいなとは思いますが。

なので、私にとってこの工事は、配属先での存在意義を認めてもらうための機会
と自分の勉強の機会で、活動のメインはあくまでも同僚の手助けをしたり、教え
たりすることなんですが、配属先にとってはとにかくこのプロジェクトにかか
りっきりで監理して欲しい。となっているのでどうも。。。
まぁでも、工事監理に関しては私以外に適任はいないと思うんでとりあえず出来
ることをしようと思います。


そんな日々ですが、今日は久々にコミュニティに行ってきたのでその話も。
配属先は、いわば悩める市民の駆け込み寺みたいになっています。排水路に問題
があるとか、トイレに問題があるとか、とりあえず困っている人たちが問題解決
の手助けを求めて直談判にやってきます。
「そいつは大変だねぇ」ってなると、スタッフ何人かで状況を見に行き、プロ
ジェクトに盛り込めそうであれば盛り込んで、ドナーからのお金が付き次第工事
をするし、盛り込めなかったらとりあえずプロジェクトの候補地として暖めてお
きます。

見に行ったところでは、学校から本流となる下水道まで繋げる下水路を建設して
欲しいという場所でした。
感心したのは、そこのコミュニティーリーダー(町内会長さんみたいなもの?)
が申請書を手書きで準備していて、今の状況やどこに水路を敷設して欲しいのか
などをきちんと書いているところ。(今日の画像を参照ください。)
電話一本で呼びつけて、後はうちのスタッフが全部やってくれるだろうと考えて
いる人が多い中で、きちんと準備してくれたのは嬉しいなーと思いました。
しかし、今のところ入れられそうなプロジェクトが無いし、下水路というのは施
工のコストがかかる上に成果が見えにくいため、あまりドナーが好まないらしい
のですが。。。いつか彼の努力が実るといいなーと思います。

ただ、よく思うんですが、彼らは「自分で工夫をする」という姿勢が圧倒的に足
りない。彼らが住んでいる土地が、湿地帯であり、大雨のたびに床上浸水は当た
り前。というような状況なのに、雨が降るまで特にその対策をしようとしないわ
けです。古く、日本には高床式住居とか、水害を最小限に留めるような工夫がさ
れている住居がありましたが、そういう住居を見たことが無いし、それ以外に
も、家具のデザインなんかもまるで芸が無いんです。
もし洪水が多くて、ぬれたら困るんだったら、ソファやベッドを高めに作ると
か、家に浸水した時に排水できるように栓をつけておくとか、ちょっとした工夫
をしようと思えばできると思うんですが。。。
これは、同僚たちが私にパソコンの使い方を聞きに来る時などにも思うんですが、
「あなたたちの頭は、飾りですか?自分で考えなさい!」と思っちゃうことが多
いです。さすがに、口に出しては言いませんがね。
(恥ずかしいことに、考えてみれば新社会人だった頃、先輩から同じようなこと
を言われた気がします。今思えば、よく見放さずに色々と教えてくれたなー)

キリスト教の「ある者が無い者に与えなさい」という教えを、自分の都合のいい
ように解釈して「無いといえばもらえる」というふうに考えているように思えて
仕方がありません。
疫学的にウガンダの今の状況は、日本の50年前と酷似していると言われることが
あります。しかし、人的資材というものが違う気がします。今のウガンダに、世
界に名立たる独自の産業の創始者となるような人物がいるかといったらはなはだ
疑問。物がないなりに、環境が厳しいなりに自分で工夫して、様々な知恵を受け
継いできた私たちの祖先はとても偉大だなぁと思います。
posted by おおゆき at 15:06| Comment(2) | TrackBack(0) | ウガンダで活動中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私の任地のウガンダ人も、援助慣れしているからか(実際に日本とアメリカの援助が入っている病院なので)、一緒に働いていて、自分の頭で考えず創造性に欠けると思うときがあります。
そういった援助慣れ文化を築いてしまった原因は先進国にもあるのかもしれないのですが。。
Posted by リッキー at 2008年06月24日 20:35
そうだねぇ。援助なれさせてしまったのは、紛れもなく援助する方の責任だと思う。

ただ、日本も戦後に援助を受けたりしてたはずだけど、今の途上国とは全く違う道を歩んできたのは興味深いなと。
そこら辺のコツを私たちが知っているなら、ウガンダにも伝えたいと思うんだけど・・・。
難しいね。
Posted by ooyuki at 2008年06月24日 23:21
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